
青春SS更新情報(青春断片・第12弾)
オムニバス青春SSシリーズ「青過ぎる思春期の断片(青春断片)」の第12弾「壊れるしかない友情だった」をアップロードしました。
(このシリーズは、小説投稿サイト「小説家になろう」さんと、SSブログ両方に同じ内容のものを投稿しています。「小説家になろう」さん版はルビと改行多め、SSブログ版の方には下部に蛇足な解説が付いています。)
偶数回のため、今回は女性が主人公です。
テーマは「いじめだけじゃない学校での人間関係トラブル」でした。
いじめはいじめで重大な問題ではあるのですが、いじめ以外のトラブルというものは、ほとんど取り上げられていない気がしていたので…。
(このシリーズは、思春期の人間がぶつかる(かも知れない)ありとあらゆる問題、悩みに真っ正面からぶつかり、特に他では取り上げていないような部分に光を当てることを目標としているのです。)
今回は問題解決やカタルシスではなく、「諦め」や「決別」を描いています。
世の中、どんなに努力しても「どうにもならないこと」というのもあると思うので…
そんな時に「諦めなければ何とかなる」と頑張り続けたり、「これは自分の努力が足りないせいだ」と自分を責め続けるのは、あまりにも苦しいばかりだと思うので…
(まぁ、その「努力してもどうにもならない」と「頑張ればどうにかなる」の違いを見極めること自体、そもそもあまりにも難し過ぎることではあるのですが…。)
この物語の場合、主人公が「あの子」のダメなところを変えられていれば何とかなったかも知れない、という可能性もあるのですが…
人間一人の心の在り方を変えるのは、大人の人間でも至難の業ですし、まして自己主張の得意でない主人公(中学生くらいを想定して書いています)では相当難しく、酷なことであっただろうと思われます(←“主人公の側”に過剰が努力が要求されてしまうあたり…)。
今回は分かりやすく「あの子」の性格をちょっと嫌な感じにしたのですが、人間関係は相性もあれば、めぐり合わせもあるので、単純に性格の良い悪いで計れるものではないと思っています。
(本編でも書いている通り、性格が良いから・悪いから関係が終わるわけではなく、それよりも「相性」や「運(何もトラブルに見舞われない)」によるところが大きいと思いますので…。)

テーマ : ショート・ストーリー
ジャンル : 小説・文学