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同居の家族にはある程度以上の知識と思考力が欲しいなぁと願う。切実に。


世の中、“女性には教育が必要ない”(あるいは「“ある程度以上の”教育が必要ない」)という考えを持っている人間が一定数存在するらしいですが、正直自分の経験からすると「なんで!?」と疑問に思います。

男性・女性に限らず、世の中の全ての人に教育は必要だと思いますし、特にそれが同居の家族だったら、できうる限りの知識や思考力を備えてくれていた方が絶対に「自分自身の今後の人生および生存のため」に良いと思うのです。

知識や思考力というのは単に勉学や企業活動のみに必要なモノではなくて、人間が普通に生きて生活をしていく上でも必要になってくるものだと思います。

衛生に関する知識だとか、健康に関する知識だとか、町内の決まりごとだとか、法律だとか、国・地方やから受けられるサービスや援助だとか…そういった自分たちに関わってくる知識を「収集」して「記憶」して、いざという時に「活用」する――そういう能力を磨いていくことも教育の大事な役割だと思うのです。

たぶん学習者は学校の教科において何かを「学び、記憶し、その知識をテストで試される」ということを通して、知らず知らずのうちにそういった「知識の収集」「記憶」「活用」のスキルを学んでいるのではないかと思うのです。

現代の先進国において、情報は世の中にあふれています。

図書館の本は無料で読めますし、TVやネット、新聞でも毎日こちらが受け止めきれないほどの情報が流れています。

けれどそれらの中から自分にとって重要と思われる情報をピックアップして「記憶」し、「活用」する能力が無ければ、それらはただ耳や目をすり抜けて通り過ぎていくだけです。

たとえば風邪やインフルエンザの流行期――TVや新聞などではそれらが現在流行っているという情報や「うがい・手洗い」が予防に有効であることが繰り返し報道されています。

しかし情報の受け手がそれを「自分とは関わりのないこと」として聞き流していれば、そして「予防したり、周りに広めないようにすることが大事」という意識を持ってくれなければ、あっさりと家庭内にウイルスや菌を持ち込んで、家族中をダウンさせたりするわけです。

実際、一昨年の年末、インフルエンザが流行っているからと口が酸っぱくなるほど注意して、除菌のできる液体ハンドソープまで(自腹で)買って水道のそばに置き「家に帰ったらうがい・手洗い!」と自分が言っておいたにも関わらず「そんなの大丈夫だよ~」と言ってろくに聞かなかったうちの母親は、あっさりインフルエンザにかかり、しかもそれを家族中に広めたのでした…。

(しかも自分が「何か体調がおかしい。インフルエンザっぽい」と気づいたのは仕事じまいの12月30日の17時間際頃で、その日も残業があったのですが「さすがに無理!」と思って恐る恐る早退を申し出たのでした。当然病院は年末年始の休み期間中で、インフルエンザなのかどうかの診断も受けられないまま年末年始ずっとダウンしていたという苦過ぎる思い出が…。)

そもそもうちの母親はちょっと天然と言うか、いろいろ抜けているというか…小学生当時、風邪をひいて学校を休んだ自分に昼食として出されたものが「いつもよりちょっと長めにお湯でふやかしたぺヤ○グ」と「オロナミ○C」(もう少し成長してからは「リポビタ○D」)だったりしたのですが、それを同僚に話したら「おかしいよ!」と言われました…。

(まぁ、原因は自分が味のついていない「おかゆ」が嫌いだったことにもあるとは思うのですが…。あと、たまにヤマザ○の「まるごとバナ○」が出されたことも…。平常時ならごちそうですが、胃の具合の悪い時にあのバナナ丸々一本とたっぷり生クリームはなかなかにツライものがありました…。)

そんな自分だから思うのです。

世の中、絶対ちゃんとした知識や思考力を備えた人間が多い方が生きるのがラクになる、と。

その方が病気の時にヘンな食べ物を出されたり間違った処置の仕方をされたりしないし(昔ながらの迷信を元に風邪の時にアレしちゃダメ、コレしちゃダメとも言われないし)、そもそもうかつに病気を持ち込んだりされないし、他人に間違った知識を教えて恥をかかせたりもしないし(←子どもの頃、よく親に知ったかぶりの「ウソ」を教えられたりしたのです…。)、社会を上手く回してくれる気がするのです。

きっとその時代その時代の世の中が良いものになるか悪いものになるかは、その時代の社会を構成する人間の「クオリティ(←知識・思考面でも、精神・道徳面でも)」が関わってくるように思うので、絶対ちゃんとした知識や思考力を持った人間が男女問わず一人でも多い方が良いに決まっていると思うのです。

そんな「良くできた」人間が今よりもっともっとずっと増えれば、そしてその人たちが世の中を良くしようと頑張って「考え」て「実行」してくれれば、きっとブラック企業だとか格差社会だとかの諸々の社会問題も、戦争も無くなっていくのだろうな、と本気で思えてならないのですが…。

と言うか、女性に教育は必要ないと考えている人たちは、自分たちがもし重大な病気で突然倒れたりした時に、教育を受けられなかったばかりに知識と思考力の育たなかった奥さんや娘さんに放置されたり間違った処置の仕方をされて、本来なら助かった命を無為に散らすことになったとしても自業自得として受け入れる覚悟ができているということですかね…?

(ちなみに実際の自分の経験ですが、ひどい残業続きで疲れ果て、自宅にたどり着いたはいいものの、食事をとる気力も、コートを脱ぐ気力すら無く、仏間のカーペットの上に倒れ、ぐったり横たわっていた時、うちの母は離れた所からただ一言「そんなところで寝てると風邪ひくよ!」と言っただけで、子の状態を確認しようとすらしませんでした。(←言っておきますが、自分はこれまでそんな風に自室でもないところで床に寝転がっていたことなんて一度もありません。この時が初です。)もしこれがただの疲労でなく、脳梗塞などの突発性の病気で倒れていたのだとしても同じような反応をされて放置されるのだろうな…と思うと絶望で軽く未来を悲観しました。)

そもそもすごい発見をしたりノーベル賞を獲ったりするのは男性ばかりではないわけで(むしろ女性だからこそできた発想で新発見をする人もいたりするわけで)、もしかしたら自分が将来かかるかも知れない不治の病の特効薬を、どこかの女性がいつか発見してくれるかも知れないのに、そんな可能性を女性だからという理由で否定してしまうのは、もったいないどころの騒ぎではないと思うのですが。

まぁ、むしろ問題は「自分以外の人間は自分よりも愚かであって欲しい」ということを考える人たちに「それだと世の中ダメになるし、結局自分自身もえっらい苦労するハメになるんだぞ?コンプレックスや感情論は置いておいて、もっと現実を見つめた方が将来のためだぞ」と気づいてもらわなければいけないということなのかなぁ…とも思ったりするのですが。

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テーマ : 生き方
ジャンル : ライフ

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津籠睦月

Author:津籠睦月
ネコ・犬・小鳥などの小動物大好き人間。
オリジナル小説サイト「言ノ葉ノ森」でファンタジー小説を連載中です。
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