
読書の効能その1=読解力UPで学力UP
この記事は以前書いた「活字離れ対策の個人的実験場としての小説サイト」の続き…と言えなくもない関連記事です。
「読書の効能」で一番分かりやすいものは、何と言っても「読書をすればするほどに読解力が身につく」→「やがて学力UP」というではないか、と思います。
その「学力」の中でも「国語」の能力が上がるというのは、たぶんほとんどの方に素直に納得していただけるのではないかなぁ…と思います。
学校の中間・期末テストならともかく、全国模試の現代文のテストなんて、範囲も無い上、どんな文献から出題されるかも分からないわけですから「それまでどれほどの本を読んできたのか(→そしてその中でどれほどの読解力を身につけてきたのか)」「その本の中でどれほどの単語や漢字と出会ってきたのか」がモロに問われるものだと思いますし。
他の方の例を知らないので「絶対にそうだ」と確信を持って言えるわけではありませんが、少なくとも自分の場合は、それまでの読書経験が確実に国語の偏差値となって表れていたと思います。
(実際、これまで「国語の勉強」なんて、学校のテスト対策くらいしかやったことが無い(塾や予備校などで「国語」を勉強した経験ナシ。家でも他の教科に比べれば、ほとんど勉強していなかったと言っていいレベル。)ですが、偏差値はそれなり(←数値については以前の記事でちらっと書いています。)でしたので…。)
ですが、読解力UPによって得る学力は、単に国語という一教科だけには留まりません。さらに言えば、勉強という枠さえ超えて人生の様々な場面で役に立つものなのです。
「読解力」すなわち「文章を読んで、その内容を理解するという能力」は、「小説」や「物語」以外の、たとえば「教科書」や「参考書」や「専門書」や「論文」や「取扱説明書」や、その他諸々…とにかく「文章」という形を成しているものであれば全てに通じ得るスキルなのです。
一番分かりやすい例を挙げるなら「教科書を読むだけで理解できるなら、塾や先生に頼らずに済むよね」ということです。
実際自分は大学受験時も塾通いは一切せず、受験対策としては学校の補修授業(←進学コースだったので通常授業の後に特別授業があったのです。)と自分で買った参考書で勉強するだけでしたが、それでも志望校には合格できましたし、あまり良い例ではありませんが、大学時代にはそのスキルをフルに活用し「時間帯的に眠かったり疲れ果てたりしていて(←通学時間が片道2時間以上とかなので、どうしても疲労が出るのです。)内容なんてほぼ覚えていない授業」でも、「テスト直前に教科書を一通り読んで内容を把握、さらに大事な部分だけを絞り込んで記憶する」という勉強法で単位を取ったりしていました…。
その他でもホームページ制作など、誰かに習わずとも自分で専門書をいくつか読むだけで独学で何とかなっている(?)ものはいろいろありますので、人生全般で何かと実用的に役立っているのではないかなぁと感じます。
さらに読解力が身につけば、それによって自分の書いた文章を読み直し添削することができる→すなわち「文章力」も身についていきますので、ビジネスにおいても、その他の場面においても「人に何かを伝えたい時」に何かと役に立つと思います。
つまり「文章を読む力」は身につけておいて損をするものではないということです。
むしろ足りていないと、人生の様々な部分で「もったいない」ことになりかねないのです。
そんなわけで自分は、「人生を豊かにしたいなら読書!」と胸を張ってオススメします。
日常の中で文章を読む習慣の無い方は、いきなり難しいもの・長いものから始めず、まずはカンタンなもの・短いものでも良いので、まずは「文章を読むことに慣れる」ことから始めていけば良いかと思います。
(むしろ自分はいっそのことマンガや絵本からでも良いと思っています。まずはとにかく「文章を読む習慣を身につける」「文章に拒否反応を示さない」ことが重要だと思いますので。)
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