
文章の好みは人それぞれなので…
オリジナル小説サイト「言ノ葉ノ森」では、各小説に小説本文の雰囲気や専門用語の難易度、文章量などを調節できる「カスタマイズ機能」を取り入れています。
(自作サイトとして創っている部分のみで、投稿小説サイトさんに投稿しているものに関しては「あまり」そういった機能は付けていません。←モノによっては投稿小説サイトさんにも関わらず機能付きのものがあるということです。)
それは「文章の好みは人それぞれなのに、そういった文章のタイプで好き嫌いを判別されてしまったら嫌だなぁ」という思いからです。
通常、ひとつの小説で選べる文章の書き方はひとつだけです。
(複数のタイプが入り交じり“統一”されていないモノは読みづらいですから…。)
それが「偶然サイトを訪れてくださったゲスト様の好みに合っているかどうか」は、運でしかありません。
ならば、ひとつの小説に複数の文章タイプを用意し、読者様の側に好きなタイプの文章を自由に選んでもらったらどうだろう…そんなことを考えたのです。
紙の本とは違い、インターネット上に公開される「ネット小説(オンライン小説・ウェブ小説)」では、そういった“自由さ”を表現することが可能です。
それはもしかしたら“小説そのもの”の“形”を変え、“可能性”を広げる試みなのかも知れません。
…もっとも、今のところ、小説の“創り手”も“読み手”も、小説に「そこまでの」可能性を求めてはいないように見受けられますが…。
(むしろたぶん、「思い至り」すらしていないのが現状なのではないかと…。)
元々この「カスタマイズ」は、自分が「電子書籍」というモノの概念を初めて知った時に普通に「じゃあ、こういうことができるようになるのかな」と思ったアイディアなのですが…
実際に電子書籍が世に出ても、自分が思い描いたような機能は一向に実装されず、ほぼ「紙の本をただデジタル化しただけ」のモノが多かったので「なら、仕方がないから自分でやってみようか」と思うようになったのです。
(そして実際にやってみて、その作業量と手間に「なるほど、これはビジネスでは割に合わないかも」と思い知りましたが…。)
ただ、趣味として創っている分には斬新で面白いですし、何より(たぶん)文章力が鬼のように爆上がりするので(様々なタイプの文章を用意するということは、それだけ様々なタイプ(パターン)の文章を「実際に書く」ということですので…)「もっとこういうこと(小説の新しい形)を考える人が増えればいいのになぁ」などと思ったりしています。
(ちなみにカスタマイズ機能の創り方(文章タイプの切り替え)については、同管理人の別サイト(ネット小説の作り方)にてノウハウを書いています。)
