ご存知の方は既にご存知かと思いますが、結婚式のご祝儀には「割れる数字」すなわち偶数はタブーという暗黙のルールが存在していました。
(正確には奇数も余りが出てしまうというだけのことで「割れない」わけではないと思うのですが、そこはきっぱりきっちり割り切れるかどうかということなのでしょうね。)
しかし最近「2」はアリらしいのです。
結婚式のご祝儀の相場をリサーチしていたところ、ネットの結婚式マナーのサイトで発見したのですが、最近「2」はむしろ結婚する2人の「2」を想像させて逆に縁起が良いということでアリということになってきているそうです。
実際問題、1がダメなら3、5、7と2万ずつ額が跳ね上がっていくこれまでの慣習はあまりにも懐にキビシイので、2がアリになるのは大変ありがたいのですが…ひとつ問題があります。
それは「最近2はアリ」というその事実があまり認知されていないということです。
そして逆に「偶数はタブー」というこれまでの慣習はわりと有名で認知度が高いという…。
つまり「最近は2もアリだから」と安易に2を出すと、相手がその事実を知らなかった場合、常識知らずな人間と思われたり、最悪の場合は悪い意味にとられかねないという…。
そんなわけで、自分の場合は少しばかり知恵を絞りまして、一緒に招待されている(同じような懐事情の)友人と事前に相談し、ご祝儀の額を2で統一しました。
1人だと悪目立ちするかも知れないけれど、複数人同じ額がいれば、相手がもし事前に「2はアリ」という情報を知らなかったとしても「最近2という数字はありなのか」と思ってもらえるのではないかということです。
ここまで読んでもし「3も出せないのかよ、ケチくさいな…」と思ったユーザーの方がいらっしゃったなら誤解しないでいただきたいのですが、実はご祝儀以外の出費として交通費往復その他諸々の雑費で既に1万円近く出てしまったりしているのです。
(そもそもそれ以前に地方の中小企業勤務だと正社員でもワーキング・プアなことがあるという切ない懐事情はあるのですが…。)
何せ学生時代の友人たちは卒業後に結構あちこちの地方へバラけてしまっていることも多く、遠方での結婚式ともなれば最早ちょっとした旅なのです。
新幹線と在来線を乗り継ぎ、片道3時間以上4時間未満(←乗り継ぎがスムーズに行けばの計算上の時間。途中駅で食事を摂ったりしていたので実際の所要時間はよく覚えていません)…。
せっかく今まで行ったこともないような県に初めて行くことになったというのに観光目的でないのが残念なところです。
話がそれてしまいましたが、そんなこんなで、年功序列で給料が年々上がっていった時代ならいざ知らず、また都会の大企業勤務でご祝儀の出費くらい大したことはないという立場の人々ならいざ知らず、現在の社会で「完全に偶数はダメ」というルールは厳し過ぎて実情に合っていないと思うのです。
それに、受け取る側としても「3がムリだから1」よりは「2」の方が現実問題ありがたいと思うのですが、いかがなものでしょうか…?
というわけで、この機会にぜひ周知しておきたいのです。
「結婚式のご祝儀に2はアリなんだよ!」と。
「むしろ最近では縁起が良くてアリなんだよ!」と。
「決してマナーを知らないからその額じゃないんだよ!」「もちろん悪意なんてカケラも無いんだよ!」「現実的に出せるギリの金額を考えた結果なんだよ!」と。
「2がアリ」というのが全国的にもっと広がれば、自分のように少ない給料の中からギリギリの選択をしている人間にとっては、かなり助かることになると思うので。
だって、1万の差は大きいのですよ。特に1か3かを悩むような給料低い世代にとっては死活問題なのですよ。
まぁ、そもそもせっかくの友人のお祝い事なのに金銭的なことで悩むということ自体、何だか物悲しくはあるのですが…。
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