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ひとりの人間の恋を通して歴史を読み直す


歴史は好きだけど「歴史の授業」はつまらない―学生時代、自分はそんな風に思っていました。
 
元々自分は歴史を「物語」として学ぶのが好きで、「ダイジェストにすらなっていない箇条書きのような」歴史の教科書の内容は、ひどく退屈なものに思えました。
 
ただ知識の羅列を覚えるだけの勉強は嫌いですが、歴史小説や時代小説は好きです。
 
特に、その時代を生きるひとりの人間になりきって読むことができる、そんな没入感のある物語が好きです。
 
なので今回、そんな歴史小説に自分なりに挑戦してみることにしました。
 
それが、この歴史恋愛オムニバス短編小説「恋愛群像ヒストリカ」です。

history-love-novel
 
高校で世界史選択ですらなかった自分がはじめて西洋史に挑戦することになりますので、習作的な感じで書けるよう、短編オムニバス形式にしています。
 
…で、短編である分、たくさんの物語が書けそうなので、毎話毎話で時代も国も人物も違う―シリーズを通して見ると、まるで“群像劇”に見える、そんな作品にしてみようと思いました。
 
1つ1つの話のモチーフは、壮大な歴史的事件というよりも、むしろその中で展開する個人的な恋の話です。
 
膨大な人類の歴史の中に一瞬だけ灯ったひとつの恋を、他人事としてではなく、自分事のように、血肉の通ったものとして描くことで、歴史に翻弄される人間の悲哀をよりリアルにあぶり出していきたい…そんな願望があります。
 
他の小説シリーズの合間合間に書いていくことになりますので、更新はかなりのスローペースになってしまうと思いますが…。
 
(ちなみにエブリスタさんでの投稿も初めてのことです。いろいろと新しいことに挑戦しています。)

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テーマ : 歴史小説
ジャンル : 小説・文学

自分ならぬ他人を描く


「もし自分が“今の自分”ではなく、違う環境に生まれていたら…」そんなことを考えたこと、ありませんか?
 
今の家族とは違う家族、今の街とは違う街、今の顔とは違う顔…そんな人生を想像してみたこと、ありませんか?
 
そして、ある時ふっと街ですれ違った人や、電車で隣りに立った人を見て「もしかしたら、自分が“この人”として生まれていた可能性もあるんだろうか?」なんて、思ったこと、ありませんか?
 
自分はしょっちゅうあります。
 
ふと時間を持て余した時、目に映る場所にいる見知らぬ人間に、そんな自分の「あったかも知れない可能性」を重ねて想像してみるのが好きです。
 
育ってきた環境が違っていたなら、今とは違う性格になっていたかも知れない。
 
同じ物を見たとしても、今とは違うことを感じていたかも知れない。
 
そんな“別の可能性”を想像して、自分の中に“今の自分とは違う自分”を――疑似的な人格を創り出して、様々な状況を脳内でシミュレーションしてみるのが好きです。
 
そんな疑似人格によるシミュレーションが最大限に活かされているのが、今回習作として創ったオムニバスSSシリーズ「まるで純度の高い恋の結晶のような…」(略して「純恋結晶」)です。

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このSSシリーズのベースは一人称です。
 
(二人称も混在していますが…。)
 
つまりは“自分ではない誰か”に「なりきって」物語を語っているということです。
 
シリーズを構成する1つ1つのSSは、全て架空の物語ですが、これまでに自分が脳内に積み上げ溜め込んできた疑似人格、疑似人生を、小説という形で吐き出したものでもあります。
 
所詮は“疑似”ですので、本当にそういう人生を味わってきたわけではありませんし、本当の人格でもありません。
 
ですが、この世界で様々な人間を観察し、その生きざまを見聞きして、知らず知らずのうちに育ててきた“何か”が、この小説には籠められている気がします。
 

テーマ : 小説
ジャンル : 小説・文学

たまには純文学的な小説を…と


短文、SSの書き方を覚えるための習作として始めた恋愛SSシリーズ「まるで純度の高い恋の結晶のような…」(略して「純恋結晶」)ですが、これまでに自分がネット上で連載してきた小説とは明らかに違う点があります。
 
pure-love-ss
 
それは「ファンタジーではない」ということ。
 
(2作目の「守護霊の恋」は霊が主人公という時点で、ある意味ファンタジーと言えばファンタジーなのですが…。)
 
それと「舞台が現代現実社会」だということです。
 
これは意図的に選んだ設定です。
 
何となく「『津籠はファンタジーしか書けない』と思われたら嫌だなぁ」とか「ファンタジー書きが純文学的なモノを全く書けないと思われたら嫌だなぁ」という気持ちがあって「ここらでいっちょ純文学的なものを書いておこうか」と思ったからです。
 
一般的に言う「純文学」の定義がどんなものなのか、実はよく分かっていないのですが…何となく遠藤周作さんの「沈黙」的なものをイメージして書いています。
 
(ジャンルや文体が、という意味ではなく、「哲学的なテーマを含んだ小説」という意味で。)
 
とは言え、元々自分は「自分の意見を押しつける」ことが好きではないタイプなので、ぎっちりしっかりテーマを持っているというより、“モチーフ”的な感じになっている気がしますが…。
 
ただ「純文学」というジャンルが、数ある小説ジャンルの中でも集客性の低いジャンルだということは分かっていますので、「純文学でも読みやすい」「構えずに読める純文学」を目指して書いています。
 
たとえば文体で「より現代的な」言文一致を目指していること。
 
それと、昨今のネット小説書き方にならって、改行や行間スペースを多くとっていることなどです。
 
(そんな書き方をしているがゆえに、逆にラノベ的にとらえられて評価が下がるリスクを考えないでもなかったのですが、そこは「純文学にラノベのテクニックを取り込んで何が悪い」と開き直れば済む話かなぁ…と。)
 
文体がライトであろうと、文章量が少なかろうと、その中にちゃんと「人間がこの世界でぶつかる悩みや痛みや葛藤」が書かれているということは、ヘンな先入観を抱かずにちゃんと読んでいただければ、分かっていただけると思うので。
 
(…まぁ、作者の力量不足で分かりづらい、という可能性もなきにしもあらずですが…。国語の最高偏差値80と言えど小説に関してはアマチュアですから…。)

テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

ありふれた設定の方が小説として難しい


短文、SSの書き方を覚えるための習作として始めた恋愛SSシリーズ「まるで純度の高い恋の結晶のような…」(略して「純恋結晶」)ですが、1つ1つのエピソードの内容についても、結構(自分にとっては)挑戦的な内容になっています。

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それは「あえて“ありふれた”設定・ストーリーに挑戦する」ということです。
 
誰にでも起こり得るような、ごくごくありふれた人生の一場面…それを切り取って短い小説を創ろうという試みです。
 
実は「ありふれた」「普通の」物語を書くということは、「変わった」「特殊な」物語を書くよりも、よほど難しいのです。
 
それは「“普通”な内容の小説は“特殊”な内容の小説よりも“おもしろさ”を出すのが難しいから」です。
 
たとえば、主人公が特殊な能力を持っていたり、タイムスリップが起きたり…などといった特別な設定があれば、それだけで「おもしろそう」と読者の目を惹きつけることができます。
 
しかし、そういった特別な設定が一切無かったとしたら、一体何で読者に「おもしろい」と思ってもらえるのか…
 
そこには作者の“センス”が求められるのです。
 
特殊な設定で興味を惹けない分、ストーリー・テリング文体キャラクター台詞回しの魅力などがより求められます。
 
逆に言えば「ありふれた設定でおもしろい小説を書くことができれば、それはその作者に物書きとしての技術・センスがある」ということに他ならないのです。
 
…つまり自分はそんな風に“物書きとしてのスゴイ技術とセンス”を身につけたいと思っている野心家ということになります猫絵文字(汗笑)
 
(プロにしろアマにしろ、物書きなら誰でも欲しいスキルだとは思うのですが…。どうなんでしょう?)
 
もちろん、ありふれた設定であるがゆえに「ただのつまらない小説」で終わってしまうリスクもあります。
 
ですが、リスクを求めてでも“挑戦”をしていかないことには、自分の能力を伸ばすことはできないと思うのです。
 
1つ1つの物語が短いSSなら、たとえ失敗作に終わったとしても傷は浅くて済みます
 
(さらに予め「これは習作です」と銘打っておけば、多少のリスク回避になります。)
 
そうやって、いわば“修業”のような気持ちで書いてみたのが、このSSシリーズなのですが…
 
書いてみて、実際、自分のスキルが鬼のように上がったのは実感しています。
 
元々自分は短編(小説を短くまとめること)がそれほど得手ではないと思っていたのですが、やってみたら意外と「濃い内容を短くまとめる」ことができるようになりましたし…
 
少なくとも、挑戦したことを後悔したことは一切ありません。
 
むしろ「チャレンジはしてみるものだなぁ」という気持ちでいっぱいです。
 
…まぁ、そうやって書き上げたものが、他人様から見て(評価的に)どうなのかは、未だ感想もいただけていないので分からないのですが。
 
純文学系のジャンルはそもそも読者様が集まりにくくて苦労しています猫絵文字(汗笑)

テーマ : 恋愛小説
ジャンル : 小説・文学

二人称と一人称は普通に混在し得る


短文SS書き方を覚えるための習作として始めた恋愛SSシリーズ「まるで純度の高い恋の結晶のような…」(略して「純恋結晶」)ですが、ちょっと変わった形式を採用しています。

pure-love-ss

それはズバリ「二人称」なのですが…
 
(二人称とは、「君は…」「あなたは…」という風に、英語で言うところの「You」へと視点を向けた書き方です。)
 
実を言うと、べつに「二人称を極めてやる!」というつもりで書き始めたわけではありません。
 
この一連のSSは「主人公」と「その相手役」の“ふたり”を中心とした物語になっているのですが、その二人の名前や細かい設定等については本編で一切出てきません。
 
(できることなら、読者様が「主人公」か「その相手役」のどちらかに自分自身を重ねて楽しんでいただけたらいいなぁという“脳内補完型の疑似夢小説”的なモノを目指して書き始めているので、あえて名前は付けていません。)
 
…で、出て来ない“名前”の代わりに「あなた」や「君」という呼び名を使って書き始めたところ…気づいたら二人称になっていました。
 
ただ、語り手である「僕」や「私」にも自我や人格があるので、物語は「君」や「あなた」についてのみ語られるわけではなく、その「君」や「あなた」に対する語り手の心情描写も当たり前に出てきます。
 
そして、そんな語り手の独白は自然と「僕は…」「私は…」という書き方になりますので、この部分について言えば「一人称」になるわけです。
 
つまり、二人称と一人称が混在しているという…。
 
自分も、最初に気づいた時は「あれぇ?」となりました。
 
「この小説、結局、一人称と二人称どっちなんだ?」と。
 
そもそも「人称」なんて学校の国語の授業でも習いませんし、二人称小説をちゃんと読んだこともないので、「正しい二人称」がどんなものなのかもさっぱり分かりません。
 
結局そこはナゾのまま、自分でも「一人称なのか二人称なのかよく分からない」「二人称“っぽい”」小説という感じになっています。
 
ただ、この一連のSSを書いていて感じたのは「一人称と二人称って普通に混在するんだな」ということでした。
 
もちろん一人称を一切交えずに書くことも可能かも知れません。
 
でも、それでは三人称の固有名詞(人物名)部分が「君」や「あなた」の代名詞に置き換わっただけで、「二人称ならでは」の「うまみ」が上手く出せない気がするのです。
 
二人称にしか出せない“味”があるとするなら、それは「語り手にとって“特別”な“ただひとり”に向けた視線」なのではないかと、自分は思います。
 
だからこそ、その“大切なたった一人”に対する“語り手の心情”を、きっちり主観的な言葉で描き切った方が、面白いものができる気がするのです。
 
…それに、小説という分野においてこそ「二人称は珍しい」もののようですが、別のメディアに目を向けてみれば、一人称と二人称が混在したモノって、もう数十年以上(あるいは数百年?)も前から普通に存在し、なおかつ現在も普通に量産され続けているんですよね。
 
そんな他メディアから、小説が技法を“輸入”してはいけないという法も無いでしょうし…。

テーマ : ヒトリゴト
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

津籠睦月

Author:津籠睦月
ネコ・犬・小鳥などの小動物大好き人間。
オリジナル小説サイト「言ノ葉ノ森」でファンタジー小説を連載中です。
詳しくは右側の「管理人ホームページ」からご覧ください。

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